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メ イドが注いでいる牛乳周辺の描写にも注目! 「牛乳を注ぐ女(detail)」(1658-1660年)ヨハネス・フェルメール この絵はメイドが熱心に調理している様子を描いていますが、 他には 当時の食生活 が見て取れるのも興味深い点です! 当時オランダではパンが主食として食べられていた。 そしてパンが古くなれば牛乳を注いで煮て食べていたそうです。 当時の食生活が見えてくるのも興味深い点ですね! ここで見てほしいポイント! この絵からフェルメールの様々な技法を見る事が出来ますが、 ぜひ凝視して観てほしいのが 射し込んでくる陽の光が当たっているパンや籠(かご)の部分 です! この部分は" ポワンティエ "と呼ばれる技法で描かれています。 "ポワンティエ(pointillé)" …"点綴法(てんていほう)"とも言います。 光が反射して輝く部分やハイライト部分を明るい絵の具の点で表現する手法のこと。 光を点で表現する事でより光の反射が強調され、 キラキラした印象を与える事ができるのです。 もちろんフェルメールの写実的な描写も見所で、 主役となる人物や物は精密に描いていたり、 逆に背景となる部分はあっさりと描いている のが特徴。 これによって遠近感を表現していたわけですが、 絶妙な技法の使い分けもフェルメールの凄さだと思います。 そ してあちこちに描かれている小物にも注目!! フェルメールの作品には 様々な道具や小物が随所に描かれるのも魅力の1つ! もちろんこの「牛乳を注ぐ女」にも こんな気になる小道具が描かれています。 例えば右下に見える四角い箱の様な物… これは " 足温器 " と呼ばれる道具です。 足温器と書くだけに おそらく足を温める道具だろうと思います。 もちろん当時は今の様に電気はないので 一体どんな構造になっているのか気になる点ですね。 そ れから足温器の背後に見えるタイルも興味深い! このタイルにはキューピッドや長い棒を持つ男性が描かれているそうです。 実は元々は洗濯かごが描かれていたそうですが、 それが消されてしまったそうです。 こんな風にフェルメールの作品は、 色々な小道具や小ネタが随所に描かれているのです。 これもフェルメールの絵の面白さだと思います。 ボーと眺めるのもイイですが、 じっくりと観察する様に見るのが フェルメールの絵画の最高の愉しみ方かもしれませんね!!
『ViewPaint フェルメール《牛乳を注ぐ女》』より 製作・著作:凸版印刷株式会社 / 監修:小林頼子(目白大学教授) / Original photo data (Het melkmeisje [The Milkmaid] by Johannes Vermeer):©Rijksmuseum Amsterdam. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt. 画像を全て表示(6件) iPhone専用アプリ『ViewPaint フェルメール《牛乳を注ぐ女》』の無料配信が開始された。 『ViewPaint フェルメール《牛乳を注ぐ女》』は、VR技術を活用した新しい絵画鑑賞アプリ。アプリユーザーは、フェルメールの描いた空間を、自由自在に操作することができ、まるで絵画の中に入り込んだかのように鑑賞することができる。これは、絵画のデジタルアーカイブデータを、画家のタッチを損なわないよう精密に3DCG化することで実現された。 以上3点 『ViewPaint フェルメール《牛乳を注ぐ女》』より 製作・著作:凸版印刷株式会社 / 監修:小林頼子(目白大学教授) / Original photo data (Het melkmeisje [The Milkmaid] by Johannes Vermeer):©Rijksmuseum Amsterdam. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt. 本アプリは、2016年12月12日(月)に六本木アカデミーヒルズにて開催した、 VR Visionary Talk『新フェルメール論!? ~名画誕生のアルゴリズムに迫る~』 に合わせ先行配信された。2017年2月には新機能を加えたアップデートを実施予定とのこと。どのような新機能となるか、期待して待とう。 リリース情報